保育所での子供の事故死

 厚生労働省の発表によれば、全国の保育所で200414年に起きた事故で、少なくとも163人の子供が死亡したことが明らかになりました。年齢別では0歳児が半数を占めており、認可外保育施設での事故が約7割に上っています。多くは子供が睡眠中のケ-スです。認可外の施設数は認可保育所の約3分の1ですが、事故件数の突出ぶりが目立ちます。
 国は、保育の受け皿を拡充に向けて4月から始めた子供・子育て支援新制度で、認可外保育施設にも支援をしています。亡くなった36人のうち、病死が7人、乳幼児突然死症候群と窒息がいずれも3人で、死因不明が22人に上っています。睡眠中に亡くなったのは、この2年間で計27人(うつ伏せの状態で発見は13人)でうち認可外が21人にも達しています。今年から新たに、保育中の死亡や重傷事故を自治体に報告するよう義務付けています。再発防止策の1つとして、報告を基に発生状況などをデ-タベース化し、情報を随時公表することにしています。

(2015年5月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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