認可保育園が習い事に力を入れています。英語や水泳、体操など幅広い内容になっています。保育園不足や待機児童の問題はなお深刻です。少子化は確実に進んでおり、保育園も選別の時代が来るのは避けられそうにありません。特色を出そうと、各園の生き残りをかけた競争が始まっています。ニチイ学館は直営保育園ニチイキッズで子供向けに英会話を教えています。習い事に力を入れる保育園向けに講師を送り込もうという動きも出てきています。幼児向け体操指導のジャクパは認可保育園に体育講師を派遣し、跳び箱やマット運動などを教えています。
保育園に入れない待機児童の数は、14年4月時点で全国で2万1371人に上っています。一方、出生数は年間で約100万人まで減少しています。少子化を見据え、保護者に選ばれる園でなければ生き残れない時代がいずれくると思われます。利用者にとって保育サ－ビスの選択肢が広がると思われます。認可保育園もカリキュラムの内容で選ぶ、そんな時代が来るのも遠くなさそうです。
（2015年5月13日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
