インフルエンザが異例の早さで流行期入りしています。厚生労働省によれば、8月17~23日に全国の定点医療機関から報告された患者数は、1医療機関あたり1.11人、流行期入りの目安となる1.00人を超えました。9月11日発表の6日までの1週間では3.29人で、感染者の増加傾向が続いています。
今が冬でインフルエンザの流行期である南半球の地域の人との往来が盛んなことが背景にあります。猛暑も影響し、人々の体力が落ちていたことや、エアコンを利かせて閉め切った部屋で、密の状態で過ごすことが多かったことも関係していると思われます。今国内で流行しているのはA型のH1N1で、H1N1が流行する台湾と香港との行き来が活発なことも早期の流行入りと関係しています。
例年より早い流行入りを受けて、厚生労働省は、高齢者などを対象とするワクチンの定期接種について、自治体の判断による前倒しを認めました。健康な成人や持病のない中高生などが急いで打つ必要はありませんが、優先的に接種した方がいい人として、①高齢者施設の入所者、②基礎疾患のある小さな子ども、③未就学児などの小さな子どもなどです。

(2026年9月12日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)





