パワーカップルの増加

 パワーカップルとは、夫婦共に年収700万円以上の共働き夫婦です。2025年で49万世帯に達しています。過去10年で2倍に増えています。女性の出産後の就業継続が可能になったことが背景にあります。

 パワーカップルは総世帯の約1%、共働き世帯の約3%で、全体から見ればごく僅かですが、消費のけん引役と見られています。約7割が子育て世帯で、不動産や教育、旅行など様々な消費に積極的な傾向があります。

 不動産価格の上昇に伴って夫婦それぞれでローンを組むペアローンが増えています。リクルートの調査によれば、世帯主と配偶者のペアローンを組んだ人の割合は全体の36%でした。既婚・共働き世帯だけでみると54%で、共働き世帯のうち、総年収1000万円以上では74%に上っています。妻の年収が高いほど世帯年収も高くなり、ペアローンの利用が増えます。2人の収入を基にするから、借入額を増やせ、高額な物件も買いやすくなります。

 相手が収入減などで返済に行き詰まれば、自分のローン返済を続けながら相手の分も返済する義務があります。離婚して家を片方の所有に変える場合、ローンも単独の債務に変える必要があります。しかし、購入後数年で離婚する場合はローンの残高も多く、繰り上げ返済などをしないと単独債務に変えるのは基本的に難しくなります。

(2026年9月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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