アミノ酸が結合した化合物であるペプチドによる創薬が加速しています。ペプチドは、アミノ酸が2~100個ほどつながった中分子のことです。薬として利用され始めたのは100年以上前で、1922年には動物の膵臓からつくったインスリンがカナダの少年に使われました。それ以降、化学合成や遺伝子組み換えによって種類が増えました。やせ薬として、適応外の使用が問題視されている糖尿病治療薬のマンジャロもペプチドです。
多くのペプチドの薬は、動物が持つホルモンなど天然に存在するペプチドを出発点に、改良してつくられてきました。
天然には存在しないアミノ酸を含む環状ペプチドをつくる方法を、東京大の菅裕明教授が開発しています。ターゲットとなるたんぱく質さえ決まれば、結合するペプチドを見つけられるようになっています。

(2026年9月22日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)





