小学生の体力低下

 スポーツ庁の全国体力テストによれば、子どもの体力や運動時間は新型コロナウイルス禍を機に減り、回復途上にあるもののコロナ禍前の水準とは大きな差があります。2025年度の全国体力テストでは、小学生の50メートル走や反復横跳びなどを点数化した合計点が2008年度以降で女子は過去2番目、男子は過去5番目に低くなっています。1週間の総運動時間が60分未満だった割合は、コロナ禍前の2019年度と比べ、女子は4.3、男子は2.2ポイント増えています。

 学習以外でテレビやスマートフォンを見るスクリーンタイムは増加しています。子どもの遊びが運動からデジタル機器での遊びにシフトしています。運動不足は、生活習慣病や精神的な不調につながります。高齢化が進む中で医療費や介護費といった社会保障費は年々増大しており、運動習慣の定着は喫緊の課題です。

 小学校の体育の授業が楽しさに重点を置いた内容に見直されます。国は次期学習指導要領で、1、2年に加えて3、4年の授業にも遊びの要素を取り入れます。子どもの運動離れが指摘される中、楽しみながら体力を養えるようにします。運動好きを増やし、生涯にわたる運動習慣にもつなげるとしています。

(2026年10月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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