iPS細胞を使用したパーキンソン病治療薬の公的医療保険適用

 iPS細胞を使ったパーキンソン病治療のための再生医療製品が公的医療保険の対象になり、薬価は約5,530万円に決まりました。iPS細胞由来の神経細胞を用いた再生医療製品として、世界初の実用化となります。保険適用が決まったのは、iPS細胞から作製した神経細胞アムシェプリです。京大と共同で実用化に向けて取り組んできた住友ファーマが開発しました。

 パーキンソン病は、神経伝達物質のドパミンをつくる神経細胞が脳内で減っていくことで起きます。アムシェプリを患者の脳に移植することで、ドパミンを作る細胞が増え、既存の薬物療法では十分な効果が得られない患者でも、手足の震えなどの症状が改善すると期待されています。

 住友ファーマは、2029年頃までに計35人の患者への治療を実施予定です。効果や安全性を検証します。承認期限の2033年までの7年間で計90~130人の患者に投与する予定です。薬価は約5,530万円と高額になりましたが、指定難病を対象にした医療費助成制度や、高額療養費制度を利用することで、患者の自己負担は抑えることができます。

(2026年5月14日 産経新聞)
(吉村 やすのり)

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