LED化率の上昇と事故リスク

 照明器具の発火事故が相次いでいます。製品評価技術基盤機構の調査によれば、照明器具の発煙・発火などの事故は2025年までの10年間に205件確認されています。内部の劣化が要因で、10年を超えて使用した製品が大半です。2027年に蛍光灯の製造が終了し、10年以上使える発光ダイオード(LED)ランプへの切り替えが進んでいます。LED交換後、器具本体の劣化に気づかない恐れがあり注意が必要です。

 特に注意が必要なのが、ランプを蛍光灯からLEDに交換する場合です。LEDは近年急速に普及し、設置済み照明のLED化率は2026年2月末時点で推定67.1%に達しています。2020年度の45.7%から20ポイント以上伸びています。背景には、蛍光灯の寿命は、1日8時間使用した場合約2~4年(約6,000~1万2,000時間)です。LEDは、同条件では13年以上(約4万時間)使えるとされています。

 長寿のLEDへの切り替えが一層進み、器具本体の劣化に気づきにくくなる可能性があります。器具が劣化していない場合でも、ランプのLEDと相性が悪いと事故につながる可能性があります。器具の使用年数が10年を超えている場合は、器具ごとLEDへの交換を検討する必要があります。

(2026年5月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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