脳梗塞後の機能回復

 脳梗塞は、脳の血管が詰まることで神経細胞が破壊されます。発症後数か月間はリハビリテーションなどで失われた脳機能を部分的に取り戻すことができますが、その後は回復しなくなります。東京科学大などの研究チームは、脳梗塞発症後に失われた脳機能の回復に、脳に存在する免疫細胞が関わっていることを報告しています。マウスを使った実験で、この免疫細胞の働きを持続させる化合物の開発にも成功しています。

 チームは、神経細胞の成長や修復を助ける物質を出す免疫細胞に着目しています。脳梗塞を再現したマウスでこの免疫細胞を取り除くと、脳の機能が回復しなくなりました。さらに、免疫細胞の回復力を止めてしまうたんぱく質を特定し、このたんぱく質の働きを阻害する化合物を脳に注入したところ、発症から1か月後でも、回復力が維持できていました。

(2026年5月14日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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