緑茶の需要は世界的に拡大しています。農林水産省の統計によれば、2025年の輸出額は前年比98%増の721億円で、過去最高を更新しています。輸出量も43%増の1万2,612トンと、71年ぶりに1万トンを超えています。欧米を中心とした日本食の広がりや健康志向の高まりを背景に、特にラテや菓子類などに使われる抹茶の引き合いが強まっています。
茶葉の産地では、飲料茶の代表的な原料である煎茶から、高値販売が見込まれる抹茶の原料である碾茶に生産をシフトする動きがあります。ただ碾茶生産では、畑にカバーをかけて日光を遮る必要があり手間がかかります。現在の抹茶の輸出先は全体の8割をアジアが占めており、北米と欧州がそれぞれ1割です。

(2026年5月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





