厚生労働省は、近年の技術進歩を踏まえ、医師1人でも読影の精度が高まっているとみています。高画質で出力できるX線装置や、出力された画像で異常が疑われる部分をマーキングできる高度な補助ソフトウェアなどが普及しています。医療機器の高度化をふまえ医師2人が必要だったX線検査の画像の確認を1人でできるようにします。画像内の異常を検出できるAIが、医師の作業をどこまで代替できるかも検討します。
AIが異常ありと判断した場合、医師による読影を省略する流れを念頭に置いています。医師がAIの結果を踏まえ要精密検査と判定し、さらに詳しい検査に進むようにします。AIが異常無しと判断した時は、従来通り医師による読影を経て精密検査が必要かどうか判定します。
流通している診断補助AIの多くは、異常を検知する感度が高く、そうでない箇所を見分ける特異度は低く設定されていることが多くなっています。そのため、異常が無いのに要精密検査とされる偽陽性の割合が高く出るケースがあり、医師による読影の代替はハードルが高いと思われます。

(2026年7月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





