国立健康危機管理研究機構の研究結果によれば、加熱式たばこを吸う人は、非喫煙者と比べて2型糖尿病を発症するリスクが1.6倍高く、紙巻きたばこの喫煙者と比べてもリスクの低下が認められませんでした。糖尿病の発症リスクは、非喫煙者と比べて紙巻きの喫煙者で1.53倍、加熱式で1.61倍、併用で1.76倍に高まるという結果でした。
加熱式たばこは、タバコ葉を200~350度程度に加熱して、発生したエアロゾルを吸います。葉を燃やして出る有害物質は無くなるわけではなく、多くは紙巻きたばこより少ないとされていますが、ニコチンの量は紙巻きたばこと同等です。加熱式の煙にも発がん性物質を含む有害物質が検出されています。
厚生労働省は加熱式たばこについて、当面専用喫煙室であれば飲食店で飲食しながら喫煙できる経過措置を続ける方針です。加熱式による受動喫煙の評価を見ると、発がん性など多くの項目で健康影響との関連は判定できないとされています。

(2026年8月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)





