離島で手術などに使う輸血製剤の入手が危機的な状況に陥っています。血液備蓄所の撤退などで遠方から輸送する体制になったことによります。緊急時は住民からの輸血で対応しています。8月から悪天候時に備蓄を増やす運用が奄美大島で始まりました。しかし、常時備蓄を増やし病院間で柔軟に調整できる対応が必要となります。

島内における備蓄医療機関や血液備蓄所が無くなり、日本赤十字社の直接供給する体制になりました。離島では、悪天候で本土から数日間輸血製剤を運べない事態も起こりえます。血液法で血液製剤の安定供給の確保は国の責務です。離島では、観光客が重傷を負う事故もあり、住民だけの問題ではありません。国が主体的に対策に乗り出す必要があります。
(2026年9月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)







