英国では、2008年に学齢期の女子に対するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種が始まりました。英国の研究によれば、それ以降死者数が急激に減少したことが示されています。2020~2024年の間、20~24歳の女性では子宮頸がんによる死亡は記録されていません。ワクチン接種がなかった場合には、約23人が死亡すると予測されていました。また、12歳または13歳でワクチン接種を受けた子どもたちは、30歳になる前にこの病気で死亡するリスクがほぼゼロになっていることも明らかになっています。HPVワクチンの接種キャンペーンが実施される前は、この年齢層では毎年約20人の死亡が記録されていました。
研究チームは、より多くの人がHPVワクチンを接種し、接種済みの人々が年齢を重ねるにつれ、この病気による死者数は今後も減少し続けると予想しています。英国では、HPVワクチン接種が展開されている一方で、25~64歳の女性は依然として子宮頸部検診を受けるよう勧告されています。2019年以降は男子もHPVワクチンを接種しており、これにより肛門、陰茎、咽頭および口腔のがんの予防が進むとともに、ウイルスを女子へ感染させるリスクも低減しています。
(Peter Sasieni, Milena Falcaro, The Lancet 2026)
(吉村 やすのり)







