1/28 第642回松山産婦人科医会例会 講演 

 第642回松山産婦人科医会例会にて、「生殖医医療管見 - 半世紀を追懐かして - 」と題して講演をさせていただきます。

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リスキリングの必要性

 リスキリングなどを支援する国の教育訓練休暇給付金制度が10月から始まり、働く人の学びに改めて注目が集まっています。日本経済新聞が実施した読者アンケートによれば、リスキリング経験がある人は6割に上っています。経験者にリスキリングした理由を複数回答で聞くと、昇進・昇格や昇給に役立つが最多の47%でした。転職に役立つも45%が選択し、キャリアアップを目指して学ぶ人が目立っています。一方で、仕事に役立つか分からないが興味・関心があるも45%みられています。

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母体安全への提言2024-Ⅴ

妊産婦の自殺対策

 近年、日本産婦人科医会に報告される妊産婦死亡の原因として、自殺が占める割合が増加傾向にあります。警察庁の自殺統計によれば、妊娠中から産後 1 年以内の自殺は、2022年の65例、2023年の53例、2024年の44例です。現時点で日本の後発妊産婦死亡を含めた妊産婦死亡原因のトップは自殺であるといえます。

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女性の家事・育児時間の減少

 東京都の家事・育児実態調査によれば、女性が家事、育児、介護にかける時間は1日平均7時間48分で、前回の2023年度調査から1時間35分減っています。男性は3時間29分と28分減っています。男女差は5時間26分から4時間19分に縮まったものの、まだ女性の家事・育児時間は男性の2倍超となっています。

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母体安全への提言2024-Ⅳ

間接産科的死亡

 間接産科的死亡の原因の最多は循環器系の疾患で、感染症が続きます。循環器系の疾患には、心大血管疾患と脳血管疾患が含まれ、大動脈解離と出血性脳卒中が多くを占めています。頭痛や息切れ、倦怠感は、妊娠の生理的変化でよくみる症状ですので、間接産科的死亡につながる疾患の初期症状である場合もあることを認識しておく必要があります。

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