発生頻度と症状
赤ちゃんが生まれる前に、妊娠中のお母さんが感染することで赤ちゃんに影響が出る感染症を母子感染症と呼びます。その中でもサイトメガロウイルス(CMV)は、わが国で最も頻度が高く、出生児の約300人に1人の割合で発生しています。CMVは多くの人が乳幼児期に感染するウイルスでほとんどの人は症状が出ません。その後、終生体の中に潜伏します。妊娠中にこのCMVに感染したり、再活性化が起こると、生まれてくる赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。最近では、妊娠以前に感染して免疫を持っていたお母さんでも、赤ちゃんがCMVに感染する事例があることが明らかになっています。
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