女性の単身高齢者の増加

 65歳以上の単身世帯の比率は1995年に5%でしたが、2025年は14%、2045年に20%になる見込みです。厚生労働省の地域共生社会の在り方検討会議は、身寄りのない高齢者らへの対応を掲げています。行政の相談窓口体制の強化に加え、死後事務の支援などを新たな福祉事業として法律に位置づけ、多様な経営主体がかかわれるようにする必要があるとしています。

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肥満症治療の大変革期

 新薬の登場により、肥満症の治療が大変革期を迎えています。ゼップバウンドと呼ばれる薬は、体内にある二つのホルモンであるGLP-1とGIPの作用を強める効果があり、GIP/ GLP-1受容体作動薬と呼ばれています。GLP-1は、脳の中枢神経系に作用して食欲を抑え、胃の内容物の排出も抑えます。GIPは、GLP-1に協調するように働き、さらに効果を高めると考えられています。GIPは脂肪細胞にも作用して脂肪の分解を促進します。

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着床前遺伝学的検査の適応

 受精卵の遺伝情報を調べ、出生児が重い遺伝性疾患を発症するリスクがあるかを知る着床前遺伝学的検査であるPGT-Mについては、法規制はなく日本産科婦人科学会のルールの下で実施されています。日本産科婦人科学会は、PGT-Mの対象を重篤な疾患と定めています。重篤が何を指すかは生活環境などにもよるが、神経系の難病のほか遺伝性腫瘍などが含まれます。

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AI設計ウイルスの合成

 米スタンフォード大学の研究チームの発表によれば、AI(人工知能)を使って設計したウイルスによって、世界で初めて細菌を殺すことができたとしています。ウイルスは、DNAやRNAなどの遺伝情報(ゲノム)がたんぱく質の殻に入っている単純な構造で、たんぱく質の設計図でもあるゲノムを人工的に合成すれば、ウイルスを作り替えることができます。

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高齢者医療への仕送りの負担増

 高齢者の医療費への仕送りが、現役世代の手取りを圧迫しています。企業の健康保険組合が負担する拠出金は、2024年度に過去最高の3兆8,591億円に達しています。前年度から2,065億円増えています。こうした支出をまかなう保険料は、給料の一定割合を天引きして集めています。保険料率は上がり続けており、家計の可処分所得の伸びを抑える大きな要因となっています。

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