人工血液の実用化

 血液の機能の一部を代替する人工血液の実用化が近づいています。奈良県立医科大学や防衛医科大学校は、2025年にも臨床試験を始め、2030年ごろの実用化を目指しています。長期保存でき、血液型に関係なく輸血できるようになり、献血者数の減少に対応し、災害時の備えに役立ちます。

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小児がん治療に対する妊孕性温存療法の普及のために

 2021年4月より、がん治療による妊孕性低下に対する妊孕性温存療法と将来の生殖補助医療に対する公的助成事業が開始されています。この事業においては、がん生殖医療の普及のみならず、忍容性温存療法ならびに生殖補助医療のデータ登録も必要となります。

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就職氷河期世代の今後

 1993〜2004年ごろに高校や大学を出て就職難に直面した世代を氷河期世代と呼びます。バブルが崩壊して経済が停滞し、企業が採用数を抑える就職難が始まりました。その後の長期停滞は失われた30年と呼ばれています。

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受精卵で病気リスク予測

 PGT-P(polygenic)は、身長などの体質や、糖尿病や心臓病といった、様々な要因が発症にかかわる病気に将来かかる可能性を、胚のゲノムから予測するサービスで、着床前検査(PGT)と呼ばれる技術の一つです。糖尿病や心臓病など様々な病気のリスクを予測して胚に順位をつけ、望ましい胚を選択して妊娠を目指します。日本では認められていませんが、米国などでは実際に検査サービスを提供している新興企業があります。

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COP29後の温暖化対策

 2024年の世界の平均気温は、産業革命前からの上昇幅がパリ協定の目指す抑制幅の1.5度を超える見込みです。1.5度で地球温暖化を止めるには、世界の温暖化ガス排出量がゼロに向けて急激に減少する脱炭素化が必要です。2024年は前年比微増とみられ、いまだ減少に転じていません。CO2の各国からの排出量の推移を見ると、先進国では国全体でも1人あたりでも減少していますが、その他の国では減少していないか、むしろ増加が続いています。

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