脳萎縮に対する新しい治療法の開発

 滋賀医大の研究チームは、脳性まひの新しい治療法を開発しています。脳性まひの主原因となる新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)は、出産前後に新生児の脳が酸素不足になり、神経が破壊されて起こります。脳の体温を下げて沈静化を図る低体温療法がありますが、脳細胞自体を十分には保護できないため効果に限界があります。HIEで脳障害を引き起こす要因となる細胞にアミノ酸をつなげたペプチドを注入すると、マウスで脳の萎縮を防ぐことができました。

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教科書の掲載内容の再検討

 この20年間で小中学校の教科書のページ数は、2~3倍に増えています。教科書が厚くなっている背景には、学習指導要領が求める内容が増えたことのほか、出版社側が分かりやすい教科書を目指してきた影響もあります。

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研究機関ランキング

 学術出版大手シュプリンガー・ネイチャーの2024年に主要科学誌に掲載された論文数などに基づく研究機関の研究力ランキングによれば、中国勢は1位の中国科学院などトップ10に8機関が入り、躍進が続いています。日本勢は東京大の23位(前年21位)が最高で、京都大は55位で初のトップ50圏外になりました。

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子育てに対するネガティブ感

 2024年に日本で生まれた日本人の子どもの数が統計のある1899年以降初めて70万人を割りました。1970年代から2020年までの合計特殊出生率の低下分の8割程度は、晩婚や未婚といった未婚化で説明がつきます。妻が20代後半で結婚した夫婦はこれまでと変わらず2人ほどの子を持っており、夫婦が子どもを持つペースはそれほど変わっていません。

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プレコンセプションケアの取り組み

 性や妊娠に関する十分な知識を身につけ、健康管理を促す「プレコンセプションケア」の対象となる年代が小中学生などより若い層へ広がっています。望まない妊娠の防止や人生設計の支援が目的です。プレコンセプションケアは、男女問わず性や健康に関する十分な知識を身に付けて、妊娠や出産などを含めた人生設計を考えて健康管理をすることです。2006年に米疾病対策センター(CDC)が初めて提唱し、日本では2021年2月に閣議決定した成育医療等基本方針で初めて言及されています。

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