暑さによる経済損失

 職場での熱中症による死傷者数は年々増加しており、労働生産性への影響が無視できなくなってきています。国際医学誌ランセットなどのグループの報告書によれば、暑さによる作業効率の低下などで、日本の建設業の従事者は労働時間の35%を失い、潜在的な収入の約4割を受け取れていないと試算しています。他の業種も含めた日本全体では22億時間、約375億ドル(約5.4兆円)分の収入を喪失しているとされています。暑さによって失った労働時間は、1990~1999年の平均から1.5倍に増えています。

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調剤薬局におけるカスハラ対策

 サイバーエージェントが、調剤薬局やドラッグストアへAIアシスタントを使った接客ロボットの導入を進めています。背景にあるのは患者対応の負担の大きさです。薬の在庫不足や自己負担比率をめぐる制度変更などで、カスタマーハラスメントも深刻化しています。接客をロボットに任せ、調剤に集中してもらうことで薬剤師が働きやすい職場づくりを目指しています。

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老衰による死亡の増加

 厚生労働省が6月に公表した2024年の人口動態統計によれば、年間の死亡数は約160万人と前年より約3万人増えています。死因順位をみると、1位ががんで、2位が心疾患、3位老衰と続いています。近年増加が著しいのが老衰です。1950年代は3位でしたが、1990年代後半から2000年代は7位に落ち、2018年に3位になりました。死亡全体に占める割合は12.9%で、おおよそ8人に1人が大往生しています。

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精神障害者の就労支援

 厚生労働省の調査によれば、発達障害と診断された人は2022年に87万人と推計され、前回2016年の調査より39万人増えています。このうち79.1%が精神障害者として手帳を持っています。就労移行支援事業所を利用する発達障害を含む精神障害者も増えています。

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腸内細菌による免疫力促進

 オプジーボやキイトルーダといったがん免疫薬は、免疫細胞の働きを抑えるブレーキを解除してがん細胞に対する攻撃力を高めます。しかし治療効果がある患者は2〜3割程度とされています。国立がん研究センターなどは、がん免疫薬の効果を高める機能を持つ腸内細菌を発見し、マウスを使った実験で効果を確認しています。

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