差額ベッド料の地域格差

差額ベッド料は、よりよい入院環境を選択する患者に負担を求める仕組みです。個室などに入院した際にかかり、公的な保険が適用されない差額ベッド料に関し、都道府県間で大きな差があります。有名な病院が多く立地し、運営経費もかさむ東京が突出して高く、個室で1日2万円近くになり、全国平均の倍以上、最も安い秋田の5.6倍でした。

厚生労働省は、毎年差額ベッドの全国的な状況を公表しています。最新のデータは2022年7月現在です。ベッド数全体のうち、差額ベッド料が必要となる個室から4人部屋までの合計数は、約2割を占めています。個室の差額ベッド料の全国平均は8,322円です。平均が1万円超になるのは5都府県しかなく、高額な差額ベッドは、東京を中心に一部の都市圏に偏在しています。

(2023年8月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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