いじめの定義の変化

 文部科学省の調査によれば、2016年度に全国の学校で約32万件のいじめが見つかっています。前年度より10万件近く、年々増加の傾向にあります。この増加には、いじめの定義が変更したことも関係しています。かつては自分より弱い者に対して一方的に攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じるものとしていました。
 2006年度からは、一方的に、継続的に、深刻な、が削られました。2013年度にはいじめ防止対策推進法ができ、攻撃という言葉も影響を与える行為に変わりました。今回の増加は、こうしたいじめの定義の変化も反映しています。

(2017年10月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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