インフルエンザ感染者の増加

厚生労働省の全国約5千の定点医療機関の報告によれば、4~10日のインフルエンザの患者数は16万6,690人で、1機関当たり33.72人でした。過去10年で最も早く警報レベルとされる30人を超えました。前週比1.26倍で、全都道府県で前週を上回っています。国立感染症研究所の推計患者数は約111万8千人でした。
新型コロナウイルスの感染者も3週連続で増加しています。どちらも年末年始の忘年会や新年会で流行がさらに広がる恐れがあります。新型コロナ対策でここ数年、インフルエンザの患者数が大きく減少しました。免疫を持つ人が少なくなり、例年より1カ月ほど早く感染が広がっています。
インフルエンザの警報レベルを超えたのは全国33道県です。都道府県別で1機関当たりの患者数が多かったのは、北海道の60.97人、宮城県の57.49人、大分県の53.71人です。少なかったのは沖縄県の9.67人、秋田県の20.12人、東京都の20.30人です。休校や学級閉鎖などとなったのは、6,382施設に上っています。

(2023年12月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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