コンバージェンス・サイエンスの必要性

コンバージェンス・サイエンス(収束の科学)とは、歴史的に異なる複数の学問領域が融合し、これが単なる加算ではなく、収斂後に新しい学問領域を生み出すことで未知の課題を発見し、社会の課題を解決してゆくアプローチを言います。東京工業大学と東京医科歯科大学統合し、東京科学大学という名称を発表しています。
東京科学大学は、理工学、医歯学の連携だけでなく、哲学、心理学などの異分野を融合させたコンバージェンス・サイエンスを展開しようとしています。東京工業大学の工学系研究者にとっては、東京医科歯科大学の大学病院という社会実装の場を得ることができます。ニーズを提供する医学部、シーズを提供する工学部の連携は、異分野融合により、新産業の創出につながることが期待されます。

(2023年8月15日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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