セルフメディケーション税制

 セルフメディケーションとは自主服薬という意味です。病気が軽度の場合は病院に行かずに市販薬を利用して、自分で対処することを意味します。セルフメディケーション税制は、年間の医療費が10万円を超えた場合に所得税や住民税の負担を減らせる医療費控除の特例です。今回の確定申告からは、特定の市販薬を購入した金額が年12,000円を超えると、税負担が軽くなるセルフメディケーション税制が利用できます。
 対象はドラッグストアなどで売っているスイッチOTC薬です。スイッチOTC薬とは、処方箋が必要な医療用医薬品に含まれる成分を転用(スイッチ)した市販薬です。OTCはOver The Counterの略語で、薬局のカウンター越しに購入できるとの意味です。従来の制度でも市販薬は医療費控除の対象に含まれていましたが、年間医療費の自己負担額などが10万円を超えないと申告できませんでした。セルフメディケーション税制は、スイッチOTC薬だけで購入費が1万2,000円を超えた分を課税される所得から差し引けます。

(2018年2月3日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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