タクシー運転者の確保対策

2021年度の法人タクシードライバーは22万1,849人で、2006年度から約4割も減っています。路線バスは、運転手不足により地方を中心に減便や一部路線の廃止が相次いでいます。深刻な人手不足を受け、タクシーやバスの運転手に必要な第2種運転免許の試験が外国語で受けられるようになります。
2種免許は、車に客を乗せる事業に必要で、主にタクシー向けの普通とバス向けの中型、大型などがあります。取得には教習所に通う場合、適性試験や学科試験の合格が求められます。1種免許には外国語の試験もありますが、2種免許は日本語しかありません。学科試験では、一般的な交通ルールに加え、旅客自動車を運転する際に必要な知識が問われます。
現行は日本語のみですが、外国人にとってハードルが高くなっています。警察庁は例題を20言語に翻訳し、各地の警察が実施する試験で多言語対応できるようにします。旅客輸送の分野で外国人材の確保につなげる狙いがあります。

(2023年12月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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