政府の実施した実態調査によれば、自身で事業を営んだり、従業員を雇用したりしていないフリーランスは、副業を含めて462万人に上るとしています。全体の78.3％がフリーランスとして働き続けたいと希望しています。仕事上の人間関係、就業環境、プライベートとの両立は、いずれも満足している人が8割を超えています。
しかし、収入に不満を持つ人は62.6％に上っています。企業などから業務委託を受けた人の37.7％は、発注時に業務内容を示されなかったり、一方的に報酬を減額されたりするトラブルの経験があるなど、就業環境に課題がみられます。大学卒業後、企業に就職することなく、フリーランスの道を選択する人が増えています。新卒フリーランスの道は、実力主義の世界です。
（2023年9月18日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
