フレイルの弱年化

日本生活習慣病予防協会の調査によれば、筋力や心身の活力が低下するフレイル(虚弱)の人が、40代、50代でも増えています。70代以上や60代と比べて少ないものの、50代男性が36.7%、50代女性が36.3%に達しています。40代男性が21.1%、40代女性が17.4%でした。フレイルというと高齢者に多いイメージですが、中高年での増加が目立ちます。プレフレイル(予備軍)の増減を尋ねると、75.5%が増加していると答えています。原因としては、筋肉量の低下が78.7%、運動習慣の低下が77.1%、外出機会の低下が75.9%と考えられます。
20~65歳のプレフレイル(予備軍)も増加しています。働き盛りのプレフレイルを予防するのに有効な策としては、定期的な運動、歩く時間を増やす、筋肉量を減らさない、十分な睡眠、バランスを整えた食事が必要となります。たんぱく質が不足すると、筋肉量減少につながり、隠れメタボ、フレイル予備軍のリスクを高めることになります。肉や魚、乳製品などをとる食事習慣で改善することが大切です。

(2023年8月16日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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