マラソンの都道府県ランキング

総務省の調査によれば、過去1年に1日でもジョギング・マラソンをした男女の割合は、全国の実施率が11.1%と、2016年の前回調査より1.0ポイント低下したものの2桁を維持しています。新型コロナウイルス禍もあって、野球やゴルフ、水泳などの人気競技が軒並み10%を割ったのとは対照的です。
競技実施率を都道府県別にみると、東京都が15.3%でトップです。2位が埼玉県、3~4位も神奈川県、千葉県と首都圏が上位を独占しています。レース開催数が多く、都会の方が一人で走っていても安全ということもあります。
岐阜県で開かれている高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンなど、参加者が定員割れになる大会も少なくありません。開催関連費用の高騰で参加費用が上がっていることなども背景にあります。20年前が参加費が3,000円の大会も多かったのですが、今や1万円が普通です。さすがに高いと感じる人が増え、独自性のない大会は、参加者が集まらなくなっています。2021年の実施率が2016年の前回調査より高まったのは、東京都と宮城、香川、鹿児島の3県のみです。

(2023年8月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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