保活の困難さ

 保活では、1歳児より0歳児のほうが入所しやすいとされています。多数が妊娠中、産休中や育休中に保活を始めています。厚生労働省が発表した20164月時点の待機児童数も、全国の23,553人のうち7割を12歳児が占めており、0歳児は15.7%です。現在では、妊娠がわかった時点でまず保育園を心配しなければなりません。保活の不安で安心して子どもを育てられない状況にあります。
 厚生労働省の調査によれば、保活の苦労・負担としては「育休を短縮した」人は1,253人もおり、4分の1を占めています。また妊娠前・妊娠中に保活を開始した人は1,000人を超え、出産前から保活に振り回された親の実態が明らかになっています。認可保育所では、4月を逃せば定員は埋まってしまい、年度途中の入所は不可能であることが多くなっています。0歳児の方が入所しやすいという実態が、保育所確保に焦る親たちを早期の保活に駆り立てています。

(2016年10月20日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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