保育士の待遇改善

 仕事を求める人に対して何件の求人があるかを表す有効求人倍率は、全業種で1.21です。保育士に限ると2.21で、待機児童の多い東京では5.45に上っています。保育士は他業種と比べて賃金が低く、やめてしまう人も多くなっていることに起因します。国は給与引き上げなどによって保育士の待遇改善を進めています。
 保育園の用地確保も難しくなっています。園児1人当たりの面積など国の基準にあった土地は限られます。地域の理解が得られず、子どもの声がうるさい、送迎の親子が狭い道を行き交うのは危険などと反対運動が起き、建設できないところもあります。子どもの声がうるさいなどという住民が多くみられますが、子どもが大声を出すことは当たり前のことです。地域住民の理解が大切です。地域に子どもがいることは宝です。国民1人1人が、社会が子どもを育てるという意識を持たなければなりません。

(2016年7月9日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。