健康づくりのための身体活動・運動ガイド

厚生労働省は、日常生活での身体活動の推奨事項などをまとめた健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023を作成しました。健康増進に向け歩行と同程度以上の活動を、成人は1日60分以上、高齢者は40分以上することを勧めています。座っている時間が長くなり過ぎないよう注意を呼びかけています。
身体活動の量が多い人は循環器病やがん、認知症などの発症リスクが低下するとの報告があります。個人差も踏まえて強度や量を調整し、少しでも多く体を動かすことが大切です。推奨事項では、身体活動の強さを表すメッツという単位を使って具体例を挙げています。安静に座っている状態を1.0メッツとし、歩行は3.0に相当します。生活の中では料理や洗濯は2.0で、掃除機かけ3.3、風呂掃除3.5としています。
スポーツなどの運動を定期的に取り入れることも大切としています。筋力トレーニングは、死亡リスクを軽減するとの研究結果を踏まえ、週2、3回実施することが望ましいとしています。座りっ放しの時間が長いと血流や代謝が悪くなり、病気の発症に影響する点にも触れています。子どもについては、WHOのガイドラインで、強い有酸素運動などを週3日以上する、座り過ぎにつながるゲーム・スマートフォンの利用を減らすといったことが推奨されていると紹介しています。

(2023年11月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。