大学の定員

 大学は入学定員を減らすことを考えています。大学の入学定員は19990年頃から急増し、2000年以降も緩やかに増え続けてきました。文部科学省によると20164月時点で約593千人で、1992年より12万人増えています。一方、18歳人口の減少に伴って定員割れが広がり、現在は私大の約4割が定員に満たない状況です。
 朝日新聞と河合塾の共同調査「ひらく 日本の大学」によれば、学生減を検討しているのは小規模私立大が多いのですが、学部生だけで約42千人の早稲田大や神奈川大などの大規模私立大や、大分大などの国立大も含まれています。今後も定員を増やす方向なのは、京都産業大学や国学院など私立大が多く、国立大は2校だけでした。18歳人口が急激に減少する中、生き残りを目指す各大学が岐路に立っています。

(2017年12月13日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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