大学中退者の行方

 東京大学などの研究グループによれば、大学中退経験がある2534歳の半数以上が、非正規雇用で働いており、この割合は同年代の平均の2倍に達することが明らかになりました。中退者の3割が経済的に苦しかったことを理由にあげています。中退前に周囲の支援を受けていない人も多く、経済的支援や相談体制などの中退防止策の充実を求めます。
 25~34歳の大学中退経験者は、54.7%が現在の職業を非正規雇用と答えており、同年代の全国平均の2倍でした。中退した理由は、勉強に興味や関心を持てなかったが65.9%で最多でした。学校生活に適応できなかったが63.0%、単位が取れず卒業できそうになかったが56.2%などが続き、経済的に苦しかったは30.1%を占めています。経済的に苦しかったと答えた人の約半数は、家庭収入が400万円未満だったと回答しています。

(2016年7月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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