夫婦の家事分担割合

厚生労働省所管の国立社会保障・人口問題研究所が2022年に実施した全国家庭動向調査によれば、夫婦の家事分担に関し、妻の担う割合が80.6%を占めています。2018年の前回調査から2.6ポイント下がりましたが、依然として高水準にあります。平日は妻が夫の約5倍の時間を家事に費やしており、偏りが目立っています。平均の家事時間は、妻が平日247分(前回比16分減)、休日276分(8分減)です。夫は平日47分(10分増)、休日81分(15分増)となっています。
夫の家事で多かったのは、週1~2回以上のゴミ出しが57.7%、食後の片づけが47.8%です。全くしないのは炊事の50.4%、洗濯42.3%などです。ゴミ出しは家事とは言えません。育児に関しても、妻は前回より1.6ポイント下がったものの78.0%を担い、平日は夫の約4倍となる524分、休日は2倍近くの724分を費やしています。夫の分担は、遊び相手、風呂に入れるなどです。
これまでの傾向が続き、バランスの悪い状態が全くと言っていいほど解消されていません。

(2023年8月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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