子育てとその支援策-Ⅱ

待機児童の高止まり
見逃せないのは希望する施設に入れない例がなお多いことです。保育園の利用で認可外にやむなく入所したり、働くのを当面見合わせて育休を延長したりする隠れ待機児童は、2023年4月時点で6万6,168人と高止まりしています。待機児童が、施設整備や少子化で過去最少の2,680人まで減ったのと対照的です。
学童の待機児童は、5月時点で1万6,825人と高水準が続いています。認可保育園の待機児童は減少していますが、学童の待機児童は増え続けています。民間の学童クラブは、企業やNPO法人など事業者が運営をします。親の就労といった条件は少なく、児童の学年も小学1~6年までで、預かる時間も柔軟に対応しています。宿題のサポートや英語、音楽といったプログラムを用意しているところも少なくありません。今後は地方自治体での学童保育に対する支援が必要となります。

(2023年11月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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