学習到達度の高水準維持

世界各国の15歳を対象とする2022年の学習到達度調査であるPISAで、日本の順位は、読解力が前回2018年の15位から3位に、科学的リテラシーも5位から2位に上がりました。数学的リテラシーは5位に、前回は6位でした。3分野ともトップレベルとなりましたが、コロナによる休校期間が他国より短かったことも影響した可能性があります。



PISAは、前々回の2015年調査からコンピューターで出題・解答する形式になりました。前々回、前回と読解力の順位が落ち、要因の一つに端末操作に日本の生徒が不慣れだった点が指摘されていました。その後、政府のGIGAスクール構想で端末が1人1台になり、端末を使い慣れたことも順位を押し上げた要因の一つと思われます。
社会の情報化が急速に進展するなか、授業や学習でのデジタル機器の利用頻度が低いといった課題もみられます。授業でデジタル機器をどのくらい利用するか聞いたところ、全てや半数以上とした割合は、国語で日本は15.2%です。加盟国平均は27.3%と10ポイント以上差がみられます。数学の16.1%や理科の22%も加盟国平均より8ポイント低くなっています。

 

(2023年12月6日 朝日新聞 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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