性別適合手術の保険適用

 性同一性障害の人が体を心の性に合わせる性別適合手術が、来年度から公的医療保険の対象になります。海外で性別適合手術を受ける人が多くみられますが、金銭的なハードルがあります。海外で手術を受けると、通常は200万円以上かかります。経済的に手術を受けるのが難しかった人にも道が開けることになります。
 今の法律では、戸籍上の性別変更のために適合手術を要件の一つとしています。性同一性障害特例法で手術をして性別変更が認められた人は、年々増加しています。しかし、国内で適合手術を実施する医療機関は少なく、希望者は3~4年待ちの状態です。保険適用で希望者が増えれば、手術が受けられる医療機関も増えないと待機期間はさらに延びることになります。

(2017年11月30日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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