性的少数者のカミングアウト

LGBTなど性的少数者が、自身の性的指向や性自認を周囲に公表するカミングアウトが少しずつ増えてきています。デロイトトーマツグループの日本を含む13カ国の性的少数者5,474人に職場でのカミングアウトについて尋ねた調査によれば、日本では、誰にもカミングアウトはできないが27%と最多です。13カ国平均に比べ高く、カミングアウトが難しい現状にあります。
カミングアウトをする相手を選ぶ際のポイントは、①性的少数者に対して、普段から肯定的な言葉を使っているか、②差別用語や笑いのネタにしていないか、③誤解や偏見がないかなどです。ゴールは、カミングアウトしやすい社会ではなく、カミングアウトする必要のない社会です。周囲の人ができることは、当事者が本当に困った時に声を上げられるように、当事者が話しやすい環境や関係性をつくっておくことです。

(2023年10月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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