母子手帳のデジタル化

母子手帳は、ここ数年デジタル化が進んでいます。マイナンバーカードの専用サイトのマイナポータルでは、2020年から、妊婦健診や子の健診結果の一部を確認できるようになりまして、直近5年間の予防接種の記録も閲覧できます。自治体が民間企業と連携するスマホアプリを使えば、健診のお知らせがその時々に届きます。マイナポータルと連携して、アプリ内で記録を確認できる民間アプリもあります。
紙の手帳を紛失して子どもの記録が分からなくなることを、デジタル化で防げます。しかし、マイナポータルでは、現在予防接種など一部の記録しか見られません。予防接種の記録は、自治体に記録の保存義務がある5年間にならい、5年分しか閲覧できません。紙の手帳の良さもあります。手書きで書きこまれたメモは、母の形見であり、何ものにも代えがたい宝物でもあります。こども家庭庁は、母子手帳とマイナカードの一体化方針について、紙の手帳を廃止するわけではないと説明しています。

(2023年12月22日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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