私大の定員割れ

日本私立学校振興・共済事業団の発表によれば、私立大の半数超が、今春の入学者数が定員より少ない定員割れになっています。5割を超えるのは初です。定員割れの大学は320校で、前年度から37校増えています。定員割れの大学は、小規模大を中心に53.3%で、入学者数が定員の8割未満だった大学は、155校(25.8%)にも達しています。
今春の私立大学の入学者数は50万599人で、前年度から1,595人減っています。入学定員は、前年度比4,696人増の50万2,635人です。私立大学全体の入学定員に対する今年度の入学者数の割合は99.59%で、100%を下回ったのは、2021年度に続いて2回目で、過去最低となっています。
定員割れの割合は、1990年代後半に18歳人口が減少した影響もあり、著しく上昇しました。私立大学の収入の約8割は、授業料など学生納付金が占め、定員割れは経営に大きな影響を与えます。大手私立大学が大幅に合格者を増やし、大手の不合格者を受け入れる大学への入学者が減少しました。

(2023年8月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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