職探しするシニア層の増加

日本の企業は、高年齢者雇用安定法で、希望があれば65歳まで雇用する義務が課されています。65~70歳は努力義務にとどまります。仕事を探す65歳以上のシニア層が急増しています。ハローワークで職を探す有効求職者は25万人と、10年間で2.2倍になっています。長い老後を過ごすために働かざるをえない側面もあります。
ハローワークで仕事を探す人は、徐々に高齢者にシフトしています。有効求職者を年齢別にみると、2001年から2018年は25~29歳が最多で、フリーター対策など若者の雇用確保が重視されていました。現在は65歳以上が逆転しています。
内閣府の2020年度の国際比較調査では、働きたい日本のシニアは40%で、米国30%、ドイツ28%、スウェーデン27%などを上回っています。日本人で就労を希望する理由は、収入がほしいからが51%と高く、働くのは体によいから、老化を防ぐからが23%で続いています。経済的理由に加えて、生きがいも就労意欲につながっています。

 

(2024年1月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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