薬価の引き下げ

 日本の医療費は2000年度以降の15年間で4割増えましたが、そのうち薬剤費は9割近く増えて9兆円に近づいています。10兆円超えも時間の問題です。42兆円超の医療費の2割強は薬剤費で、高齢化の進展で急膨張しています。
 薬価の抜本改革は、抗がん剤オプジーボなど超高額薬の相次ぐ登場を受け、適正な仕組みに切り替えようとしています。柱の一つが先発薬の大幅な価格引き下げです。特許切れ後に後発品が登場し、さらに10年経過すると引き下げの対象とします。後発品への置き換え率が80%を超える場合、10年経過した時点で後発薬価格の2.5倍まで下げます。その2年後に2倍、さらに4年後に1.5倍とし、6年後に後発品と同等の水準にします。

 

(2017年11月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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