高校生の自律的学習能力の欠如

2022年に経済協力開発機構(OECD)が実施した国際的学習到達度調査(PISA)では、日本の高校1年生の読解力が過去最高の3位となるなど、学力面では好成績でした。しかし、同時に公表された意識調査からは、自主的に学ぶことへの自信のなさが伺えます。
自分でオンラインの学習リソースを探すことに、とても自信がある、自信があるとした日本の高校生の割合は計32.6%で、OECD平均の72.7%の半分以下でした。自力で学校の勉強をこなすなど、その他の設問全てで、自信を持つ日本の高校生の割合は、平均を下回っています。コロナ禍で、学校が積極的に学習環境を整備したことが影響しているかもしれません。
またPISAでは、授業でのICT機器の利用頻度についても尋ねています。授業の半数以上で使っている割合は、国語が15.2%、数学が16.1%、理科が22.0%、いずれもOECD平均を下回っています。

(2023年12月20日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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