高齢化率の増加

総務省の発表によれば、65歳以上の高齢者の推計人口が3,623万人で、前年比1万人減でした。1950年以降で初めて減少しましたが、総人口に占める割合は、同0.1ポイント増の29.1%と過去最高となっています。高齢者人口の減少は、第1次ベビーブーム(1947~1949年)世代が70歳代半ばを迎え、死亡者が増えていることなどが要因と思われます。
男女別では、男性が1,572万人で、男性人口での割合は26.0%です。女性は男性より479万人多い2,051万人で、女性人口の32.1%を占めています。年代別で見ると、75歳以上の人口は前年比72万人増の2,005万人で、初めて2,000万人を超え、総人口の16.1%を占めています。第1次ベビーブーム世代が2022年から75歳を迎え始めたためです。80歳以上は1,259万人で、総人口に占める割合は同0.2ポイント増の10.1%となり、10人に1人は80歳以上となっています。
国立社会保障・人口問題研究所は、第2次ベビーブーム(1971~1974年)世代が65歳以上となる2040年には、高齢者が総人口の34.8%、3,928万人に上ると推計しています。日本の高齢者人口の割合は、人口10万人以上の200の国・地域の中で最も高くなっています。2位はイタリアの24.5%、3位はフィンランドの23.6%です。

 

(2023年9月18日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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