高齢者の高齢化

社会全体の高齢化が進んでいます。65歳以上の高齢者は3,623万人に達しています。総人口に占める割合は前年比0.1ポイント増の29.1%で、過去最高を更新しています。80歳以上は前年比27万人増の1,259万人で、初めて10人に1人に達しています。団塊の世代が大きな塊となっている75歳以上では、前年比72万人増の2,005万人で、初めて2千万人を超えています。団塊の世代は、来年以降全員が75歳以上になるため、高齢者の高齢化がさらに進みます。社会全体の高齢化傾向が続いています。
働く高齢者も増えています。労働力調査によれば、2022年の高齢就業者数は前年比3万人増の912万人で、2004年以降19年連続で増加し過去最多を更新しています。就業者全体に高齢者が占める割合も、過去最高の13.6%でした。高齢者の就業率は、前年比0.1ポイント増の25.2%です。年代別にみると、65~69歳は50.8%、70~74歳は33.5%で、いずれも過去最高でした。産業別にみると、人手不足が課題となっている産業で高齢化が進んでいます。特に顕著なのが農業、林業で、高齢就業者数は101万人です。就業者に占める割合は52.6%と半数を超えています。

(2023年10月16日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。