私立小の学童保育

 私立小学校が、自前の放課後児童クラブである学童保育を設ける動きが広がってきています。私立小の保護者にも働く母親が増え、子どもの放課後の居場所確保へのニーズが高まっています。公立学童に入れない待機学童が増えており、少子化で新たな志願者層開拓を急ぐ私立小も知恵を絞っています。学童保育は、日中保護者が家にいない小学生が放課後学校に来て宿題をしたり、おやつを食べたり遊んだりして過ごします。多くは公立のもので、児童館など公的施設内にあります。ただ、共働き家庭の増加で、近年は公立の学童保育を利用したくても利用できない待機学童が増えてきています。
 日本女子大学付属豊明小学校は、IWUほうめいこどもクラブを設け、現在、148人が登録しています。今春は新1年生120人の51人が登録しました。私立小の学童保育の過ごし方は公立と同様ですが、校外への移動は不要で放課後も同じ学校の児童と過ごすことができる利点があります。また、在校生なら確実に利用できます。

(2017年5月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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