ケトン体による腎機能低下の改善

滋賀医大の研究グループは、糖尿病による腎機能低下に対し、ケトン体を補うことで改善できる可能性を示すマウス実験を報告しています。ケトン体は、過剰に作られると命に関わる合併症を起こすため、糖尿病に関しては悪者のイメージがありました。しかし、適量を投与すれば新しい治療法になるかもしれないとしています。

(Tomita et al., 2020, Cell Metabolism 32, 1–16)

健康な腎臓では脂肪酸がエネルギー源として使われますが、糖尿病性腎臓病のマウスでは、腎臓で脂肪酸の使用が減り、代わりにケトン体に頼るようになっています。肝臓でケトン体に変わる物質を食べさせると、腎機能の低下が改善されました。今後は、人間により近いカニクイザルで適切な量を調べる予定です。

(2020年7月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。