コロナ禍での発達障害児のマスク着用

国の発達障害情報・支援センターの調査によれば、新型コロナウイルスを巡り、発達障害がある人にマスクを着用できているか聞いたところ、56%が着用が難しいとしています。嗅覚や触覚が過敏だったり、意思疎通が苦手だったりする特性があるためと考えられています。世界保健機関(WHO)などは、8月下旬公表の指針で、発達障害がある子どもは年齢を問わずマスク着用を強制しないよう推奨しています。
理由は、臭いの他、肌に触れたり、水滴が付いたりすることが不快との意見が多くみられます。一方で抵抗なくマスクをしているという人も多く、不快は人それぞれですが、どうしても着用が難しい人には強制せず、柔軟に対応することが求められます。感染対策がっできない事情を周囲が理解することも必要です。厚生労働省は、2歳未満は着用を推奨しないとの見解を出していますが、発達障害には触れておらず、対応が求められます。

(2020年9月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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