小中学校における情報端末の活用

文部科学省の調査によれば、政府のGIGAスクール構想のもとで、全国の小中学生に1台ずつ配布された情報端末の活用が広がっています。授業で、ほぼ毎日または週3回以上使ったと答えた小6、中3はいずれも6割を超え、中3は前年度より10ポイント増加しています。週1回以上を含むと、小6、中3とも約9割が活用しています。

端末の家庭への持ち帰りについては、毎日持ち帰って、毎日利用させているまたは毎日持ち帰って、時々利用と答えた小学校が33%、中学校が42%です。時々持ち帰って、時々利用も含むと小中ともに約8割で、2年前の4倍前後に増えています。端末を英語の授業にほぼ毎日活用していると回答した中3でみると、6割超に達しています。端末活用が英語学習のモチベーションにつながっている可能性はあります。

 

不登校や特別な支援を必要とする児童生徒の学習を支援する際の端末活用も、昨年度より拡大しています。ほぼ毎日、週3回以上、週1回以上を合わせると、不登校の児童生徒への支援で活用していると回答したのは、小学校で43%、中学校で55%です。特別な支援が必要な児童生徒の学習支援で活用していると回答したのは、小学校で67%、中学校で62%でした。
小中とも2割弱が、外国人児童生徒への学習支援、約35%が心身の状況の把握、約15%が児童生徒に対するオンラインを活用した相談・支援で、端末を活用していると回答しています。個々の児童生徒の状況把握や、それぞれに適した学習支援に端末が活きる可能性があります。

(2023年8月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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